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お知らせ 車イス利用者の生活を理解する… 2/6

  • 車イス利用者の生活を理解する… 2/6

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 豊田大谷高校の人間福祉コースには、福祉介護関係の仕事に関心の高い生徒が多く在籍しています。今回は、2年生が車イス利用者の介助について実践的に学ぶ機会を設定しました。
 二人一組で「車イス利用者」と「介助者」になり、学校から浄水駅近くのスーパーマーケットまで出かけ、商品棚から好みのプリンなどを選んで購入し、帰校後に介助者が食事介助をするというスケジュールです。
 学校内にも段差はありますが、外に出ると坂や溝、石やくぼみなど思わぬ障害が多いものです。「介助者」の生徒は、周囲に気を配りながら車イスを押したり持ち上げたりしてスーパーを目指します。「車イス利用者」の生徒は、小さな段差の衝撃や坂道を下るときに感じる恐さなど、普段では感じていない恐怖感や不便さに驚きました。
 また、スーパーでは車イスで移動しながら商品を選んだりお金を払ったりという作業もひと苦労です。食事介助の際には、プリンをこぼさないように利用者さんの口に運ぶことや相手の食べるペースに合わせることにも気を遣いました。当日の生徒の感想を紹介します。
 横山くん「車イスに乗っていると、少しの段差でも振動や衝撃を思っていたより大きく感じました。車イス利用者さんの気持ちがよくわかり、今後に生かしていこうと思いました」
 阿部さん「車イスで移動するには、歩道はガタついて通りづらかったです。歩いた時には気づかないことが多くありました。車イスでは体全体で揺れを感じるため、長い間乗っていると気持ちが悪くなることもあるから適度に休憩を入れることが必要だなと思いました」
 水口さん「スーパーに行った際、車イスはけっこう幅があって、人が多いと動きにくかったり商品が取れなかったりしたので、介助者のサポートや周りの人の行動も大切だと感じました。どう車イスを押したら利用者さんが不安を感じずに安心して乗ることができるのかを考えながら介助することが大切だと、改めて感じることができました」
 今回の車イス体験学習は、講師の加藤章さん、豊田市社会福祉協議会の皆さん、フェルナ浄水店の職員さんなど、多くの方々のご協力で実現できました。生徒たちは体験から多くのことを学び、社会に貢献できる大人に一歩近づけたことと思います。